①バラける!!(ニックの考え方)板紙編

 ①バラける!!(ニック・メイキングの考え方)

 バラける最大原因はニックやメイキング(スポンジ貼り)に有りますが、抜く素材や面付け、打抜機通し方向に拠り考え方が違います。又、抜圧が強すぎる場合もバラケの原因に繋がります。

◇板紙のニック

 紙厚や紙目方向に拠りニック巾は違います。もちろん製品特性や機能特性によりニックを入れてはいけない事も有ります。

 ニック巾は0.3mmからグラインダーやニックポンチで入れることが出来ます。が薄紙などは0.3mm巾でも大きすぎますのでトムソン刃の先で軽く叩く方法も有効です。

 出来ればグラインダーで入れた方が深くきれいに入れる事が出来ますし、ポンチで入れたニックは刃が曲がったり刃に返りが発生して逆に打抜紙が引っかかりバラケの原因となります。

 紙目に沿った刃に対するニックは紙目に交差する刃に対するニックより効果が低い事を理解して下さい。

 基本は通し方向加え側方向に入れます。すべてのステ刃にはニックが必要です、この場合ステ刃から落丁作業をしていきますので大きいニックを入れると労力が多大になる為、注意します。

 製品美観を損ねる事無くニックを入れるにはたとえばB式のり貼りのケースで有ればのりしろ側や底方向をクワエ側に配置した方が宜しいです。又、ニック部分には必ず硬質の素材でメイキングする必要が有ります。

 最近はブランキング(製品落とし)が多くなってきてますが、前記クワエ方向のニックの考え方はブランキング部での特性が進行方向での横カスの引っかかりの問題でベニヤを削る事からニックを入れると正確な落丁が難しく成るのでニックを入れる事が出来ず左右方向のニック入れと成ります。(詳しくはブランキングトラブルにて)

 穴カスなども打抜きプレス部分での落下が罫割れ原因と成りますので進行方向に小さなニックが必要となります。(詳しくはストリッピングトラブルにて)

 この事からも抜型メーカーでの正確なニック対応が必今後は必要ではと考えています。

 ◇マイクロニック・・・アメリカでは非常に一般化されている考え方で日本ではLCCの占部社長が広めようと言う事で尽力されています。

nick.jpg

 0.13のニックをいくつか並べて抜き製品の周り全体に施しバラケを防ぐ方法で色の濃い印刷物以外は殆ど美観を損ねる事無い様です。

 ただ0.13のニックを普通のグラインダーで入れるのは至難の業で高速回転対応で無いと無理の様ですし一番的確に入れるのは自動刃曲機にて入れる方向に成るようです。