板紙用の刃物とカッティングプレートの関係②

 当社の今後の刃の選定をどうするか?
 0.7両刃と0.9両刃では刃の角度が同じであれば10%位の抜圧の違いが厚みの有る抜材では発生いたします。この事は刃の厚みと刃角を考える事で理解出来ます。

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 日本では一般的に刃角は42度です。0.7厚の刃物に対して刃の先端部からa部までの距離は0.91mmになります。紙厚0.45mmの抜材であれば0.91mmの約半分ですから刃厚0.7mmの半分の0.35mmの厚み迄が紙にくい込みます。すなわちカッティングプレート側の抜材は刃先先端部だけが入り込めば宜しいのですが、紙厚0.45mm上では0.35mm迄の刃材の厚みが入り込む訳です。
 抜材1mmであれば0.7mmの刃の厚みが抜材に食込みます。当然a部分が通過すれば、0.7mmが最大と成ります。仮に1.2mm厚の抜材でも0.7刃材で有れば0.7mm迄しか押し広がりません。
 ところが0.9mm刃材ですと0.9mmまで抜材を押し広げる訳です。この為に1mmを超える厚みの抜材での抜圧の違いが刃の総量が多いほど0.7mm刃材より如実に高くなります。
 又、海外で使われている刃角は50度前後と考えると抜圧に関していえば条件が悪く成る訳ですが、この事はトムソン刃材での尖断加工の考え方の違いからだと思われます。
 ついでに1mm以上の厚みの抜材ではa部分通過後の厚みの平行な部分が抜材の咥え込みにつながり、抜型からの紙離れの悪さや刃の抜けたりする原因となってます。その為にスポンジ硬度を上げたり、刃抜防止の処理をしての抜型製作をしたりしなくてはなりません。